ファイナル・ラウンド
ジェームズ・ダットソン(著)
アメリカ人のゴルフライターが、余命数ヶ月の父親(謎の楽天家オプティ)とイギリスにゴルフ旅行に行ったというノンフィクションである。
週間ゴルフダイジェスト11/11号で紹介されていた本である。
当然、ゴルフの話題が多いが、この本の主題は父親の人生観にあると思う。
人生の残り時間が少ないという状況で、息子(著者)とゴルフ旅行に行くところにこそ、オプティ氏の人生観が現れていると思う。
オプティ氏は息子を正しく導くのが父親だと考えており、それを自ら息子に示す為もあり、この旅にでたのだと思う。
一人の聡明な男の人生という旅路の果ての話なので、色々な示唆を残しているが、なかでも「人生は、われわれに悲しみを約束する(略)。喜びを生み出せるかどうかは、われわれ次第なんだ」という言葉は、戦争で深い悲しみを経験した人ならではの奥深い言葉だと思った。
「喜びの種を蒔いて歩く」なんて想像したことすらなかったが、とても尊いことだと気づいた。
2008-11-23 12:33
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