わたしが正義について語るなら
やなせたかし(著)
「この世界の片隅に」で主人公が玉音放送を聞いた時に「この国から正義が飛び去ってゆく」と言うシーンがある。しかし、私は当時の正義を知らないので、この本を読んだ。
著者が子供の頃は、天皇は神様である、天皇のために忠義を尽くし、日本を愛しなさいと教えられていたそうである。
「天に代わりて不義を討つ」とか「この戦争は聖戦だ」と歌う軍歌もあったそうである。
著者は、日本は中国を助けなくてはいけない、正義のために戦うのだと思って戦争に行ったのだそうである。
この本を読んだときは良く分からなかったが、現在、国の指導者とその国のメディアが正義のための戦いであると言って隣国に攻め込んでいる国がある。
当時の日本もそのような状態だったのかなと思う。
2022-08-14 17:39
nice!(1)
コメント(0)
共通テーマ:本
共通テーマ:本
コメント 0