家康江戸を建てる
門井慶喜(著)
徳川家康公が関東に移ったとき、江戸は水害が多いうえに飲み水が乏しく人が住むには不向きな土地であった。
そのような土地を大勢の人が住めるように変えるだけでなく、経済、文化をはぐくむための土台を作る必要があった。
この本は、家康公の江戸整備にまつわる5つの話からなる小説である。
章立ては以下の通りである。
第1話 流れを変える、第2話 金貨を延べる、第3話 飲み水を引く、第4話 石垣を積む、第5話 天守を起こす
利根川の流れを変える作業の先頭にたった代官や市中の職人等の活躍が書かれている。
いまの東京の礎を築いた人たちの話でもある。