創造論者vs.無神論者 宗教と科学の百年戦争
岡本亮輔(著)
キリスト教的価値観と自然科学の100年にわたる対立を語った本である。
科学者の側には宗教に対して攻撃している自覚はなかったと思うが、信者側が攻撃を受けていると感じ自然科学を攻撃し、現在は一部の科学者が反撃をしているという状況らしい。
21世紀になっても公立学校で進化論を教えることを聖書に反すると実力行使にでる人たちが存在する米国に驚いた。
なるほどと思ったのは、
ヒッチンズの
「根拠のない主張は根拠なく否定してよい」
という言葉である。
https://en.wikipedia.org/wiki/Hitchens%27s_razor
Hitchens's razor
"what can be asserted without evidence can also be dismissed without evidence."
科学者はたとえ素人相手であっても理屈で説明しようとするのだが、無駄なことに手間をかけてもしょうがない。
ちなみに表紙の絵は空飛ぶスパゲッティ・モンスター教、略してスパモン教の「アダムの創造」だそうである。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A9%BA%E9%A3%9B%E3%81%B6%E3%82%B9%E3%83%91%E3%82%B2%E3%83%83%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E6%95%99
確かに、神の姿をみたことがある人はいないので、宇宙がスパゲッティ・モンスターによって創造されたことを信仰以外で否定できる人は存在しないはずである。
創造論者ｖｓ．無神論者 宗教と科学の百年戦争 (講談社選書メチエ)
- 作者: 岡本亮輔
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2023/09/08
- メディア: Kindle版
創造論者vs.無神論者 宗教と科学の百年戦争 (講談社選書メチエ)
- 作者: 岡本 亮輔
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2023/09/11
- メディア: 単行本（ソフトカバー）
